発達障害(ADHD・ASD)

「何度確認してもミスが減らない。段取りが苦手で、いつも時間に追われている。」
「空気が読めないと言われる。会議で何を話せばいいかわからない。」
「夫婦間でいつもすれ違う。相手が何を求めているのか、どうしても理解できない。」
「あなたは何もわかってくれない!と言われるが、自分では何が問題なのかわからない。」

それは努力不足でも、性格の問題でもありません。
ADHD・ASDは、脳の働き方の違いによる特性であり、適切なサポートで生きやすさを高めることができます。

ADHD・ASDとは

発達障害は、脳の働き方の違いにより、物事のとらえ方や行動のパターンに違いがあり、そのために日常生活に支障が生じる状態です。努力不足でも、育て方の問題でもありません。INSIGHTIAでは、ADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)を主な対象として、カウンセリングと心理検査を提供しています。

ADHD(注意欠如・多動症)とは

ADHDは、注意を持続することの難しさ、衝動的な行動、落ち着きのなさなどが特徴の発達障害です。大人になると以下のような形で現れることが多くなります。

  • 計画的に物事を進められない
  • ミスが多く、段取りや整理整頓が苦手
  • 感情のコントロールが難しい
  • 集中が続かない、または過集中になる
  • 不安や気分の落ち込みを伴うこともある

ASD(自閉スペクトラム症)とは

ASDは、対人コミュニケーションの困難さと、特定のことへの強いこだわりが特徴の発達障害です。知的な遅れを伴わない場合も多く、大人になってから気づくケースも少なくありません。

  • 言葉の裏にある意図や感情を読み取ることが難しい
  • 自分の気持ちを言葉で伝えることが苦手
  • 特定のことへの強い関心やこだわり
  • 急な予定変更や環境の変化への対応が難しい
  • 感覚の過敏さ(音・光・触感など)

大人になってから気づくことも多い

厚生労働省も「大人になってから仕事でのつまずきや、周囲とのずれや摩擦などで生きづらさを感じ、自分が発達障害であることに気づく場合も少なくない」と指摘しています。「もしかして」という段階でのご相談を歓迎しています。

出典:国立精神・神経医療研究センター こころの情報サイト/厚生労働省 発達障害者支援施策/政府広報オンライン「発達障害って、なんだろう?」

  
  

こんな困りごとはありませんか?

ADHD・ASDの特性は一人ひとり異なります。以下の困りごとに当てはまるものがあれば、ぜひご相談ください。

① ADHD(注意欠如・多動症)

仕事・日常生活での困りごと

  • 同じミスを何度も繰り返してしまう
  • 書類や物の管理が苦手で、いつも探し物をしている
  • 締め切りが近づかないと動けない、ギリギリになってしまう
  • 複数のタスクを同時に抱えると、何から手をつければよいかわからなくなる
  • 会議中に別のことを考えてしまい、話の流れを見失う
  • 興味のあることには何時間でも集中できるが、そうでないことはまったく手がつかない

感情・人間関係での困りごと

  • 感情が急に大きく揺れ動き、自分でもコントロールできない
  • カッとなってしまい、後から後悔することが多い
  • 「やる気がない」「だらしない」と思われているが、本人は精一杯頑張っている
  • 不安や気分の落ち込みが続くことがある

ADHDの特性は、本人の意志や努力の問題ではありません。脳の注意・実行機能の働き方の違いによるものです。

出典:国立精神・神経医療研究センター こころの情報サイト/厚生労働省 発達障害者支援施策

 
 

② ASD(自閉スペクトラム症)

コミュニケーションでの困りごと

  • 言葉の裏にある意図や皮肉が読み取れず、字義通りに受け取ってしまう
  • 会話が一方的になると言われる。自分ではそのつもりはないのに
  • 相手の気持ちや表情から、何を求めているのかが読み取れない
  • 雑談や世間話が苦手で、何を話せばよいかわからない
  • 電話や初対面の人との会話に強い緊張を感じる

仕事・日常生活での困りごと

  • 急な予定変更や曖昧な指示に強いストレスを感じる
  • 臨機応変な対応が苦手で、マニュアル外のことに対応できない
  • 特定のやり方へのこだわりが強く、変更を求められると混乱する
  • 感覚の過敏さ(騒音・蛍光灯・特定の触感など)で消耗することがある
  • 自分の特性を隠して「普通に」振る舞うことに、強い疲労を感じる

ASDの特性は、性格や育ち方の問題ではありません。コミュニケーションや感覚処理に関わる脳の働き方の違いによるものです。

出典:国立精神・神経医療研究センター こころの情報サイト/厚生労働省 こころの耳「職域で問題となる大人の自閉症スペクトラム障害」

 
 

③ 職場での困りごと

ADHD特性による職場の困りごと

  • 報告・連絡・相談のタイミングがつかめず、上司から注意を受ける
  • メールや書類の管理が追いつかず、対応漏れが続く
  • 会議の内容をメモしているのに、後で何が決まったかわからなくなる
  • 優先順位をつけることが苦手で、重要な仕事を後回しにしてしまう
  • 「もう少し注意すればできるはず」と言われるが、注意しても改善できない

ASD特性による職場の困りごと

  • 上司の指示が曖昧で、何をどこまでやればよいかわからない
  • チームで協力して進める仕事が苦手で、自分だけ浮いている感じがする
  • 職場の暗黙のルールがわからず、気づかないうちに人を不快にさせている
  • 正直に話しすぎて、人間関係がこじれることがある
  • 仕事自体はできているのに、コミュニケーションの問題で評価されない

INSIGHTIAでは、職場での具体的な困りごとをセッションの中で一緒に整理し、自分の特性を活かした対処法を考えていきます。

出典:政府広報オンライン「発達障害って、なんだろう?」/厚生労働省 発達障害のある方と共に働く上でのポイントと障害特性

 
 

④ 夫婦・パートナー間のコミュニケーション

パートナーから言われること

  • 「あなたは何もわかってくれない」と繰り返し言われる
  • 「話を聞いていない」と怒られるが、自分では聞いているつもり
  • 「気持ちを察してほしい」と言われるが、何を求められているのかわからない
  • 「いつも自分のことばかり」と言われるが、そのつもりはない
  • 約束を忘れてしまい、信頼を損ねることが続いている

自分が感じていること

  • 相手が何に怒っているのか、最後までわからないことがある
  • 話し合いをしようとすると感情的になってしまい、うまく伝えられない
  • 「普通はこうするでしょ」と言われるが、その「普通」が理解できない
  • 一生懸命やっているのに、努力が伝わらないと感じる
  • 夫婦関係をよくしたいが、何をどう変えればよいかわからない

発達障害の特性は、パートナーへの愛情や誠実さとは無関係です。INSIGHTIAでは、ご本人のセッションの中で、夫婦・パートナー間のコミュニケーションパターンを整理し、自分の特性を踏まえた具体的な対処法を一緒に考えていきます。

出典:国立精神・神経医療研究センター こころの情報サイト

  
  

二次障害について

発達障害の特性を持ちながら、診断を受けずに長年にわたって「普通に」振る舞おうと努力し続けると、こころとからだに大きな負担がかかります。その結果として生じるのが、二次障害です。国立精神・神経医療研究センターは、発達障害は「他の発達障害や精神疾患を併せ持つこともある」と指摘しています。

代表的な二次障害

  • うつ病・抑うつ状態:「自分はダメだ」という自己否定が積み重なり、気力や意欲が低下していく
  • 不安障害:失敗への強い恐怖、対人緊張、予期不安が慢性化する
  • 強迫症状:確認行為や反すうが止められなくなる
  • 適応障害:職場や家庭での困りごとが限界に達し、日常生活に支障が出る
  • 自己肯定感の低下:長年「努力が足りない」「空気が読めない」と言われ続けることで、自分への信頼が失われていく

二次障害のサインに気づいたら

  • 朝、仕事や学校に行くことがつらくて仕方ない
  • 「自分はこの先もずっとこうだ」という強い絶望感がある
  • これまでできていたことが、急にできなくなってきた
  • 気分の波が激しく、自分でもコントロールできない

INSIGHTIAでは、発達障害の特性理解とともに、二次障害として生じているうつや不安への対応も一緒に行います。

出典:国立精神・神経医療研究センター こころの情報サイト

  
  

心理検査について

INSIGHTIAでは、発達障害の特性を客観的に把握するための心理検査を実施しています。「自分がどのような特性を持っているのか知りたい」「医療機関で診断を受けたい」という方に活用いただけます。

実施できる主な検査

WAIS-IV(ウェクスラー成人知能検査)

知的能力の全体像と、得意・不得意のバランスを測定します。自分の認知的な強みと弱みを把握するのに役立ちます。英語版・日本語版に対応しています。

CAARS(自記式)

ADHD傾向を自己評価するための検査です。

CARDID(面接式)

面接形式でADHD傾向を詳しく評価します。

AQ(自記式)

自閉スペクトラム症(ASD)傾向を自己評価するための検査です。

検査結果のフィードバック

検査結果は、数字の羅列としてではなく、「日常生活でどう活かせるか」という視点で丁寧にフィードバックします。フィードバックは口頭説明に加え、書面レポートとしてもお渡しします。医療機関での診断を検討されている方には、検査結果をまとめた資料を作成し、受診の際にご提出いただくことができます。

検査のみのご利用も可能です。ご希望の場合は、お問い合わせの際にその旨をお知らせください。

  
  

INSIGHTIAの特徴

① 特性理解から始める個別カウンセリング

INSIGHTIAでは、「診断名」よりも「その人固有の特性」を重視したカウンセリングを提供しています。職場での困りごと、夫婦・パートナーとのすれ違い、二次障害として生じているうつや不安など、あなた固有の状況に合わせてセッションを進めていきます。

② 心理検査とカウンセリングを同じ専門家が担当

心理検査とカウンセリングを同じ心理士が担当します。検査で把握した特性を、そのままカウンセリングに活かすことができます。「検査を受けた機関とカウンセリングを受ける機関が別々で、情報が共有されない」という状況を避けることができます。

③ 日本語・英語どちらでも対応

カウンセリング・心理検査ともに、日本語と英語の両方で対応しています。在日外国人の方、英語での対応を希望される日本人の方、どちらもお受けしています。

④ 熟練専門家によるスーパービジョンを継続受講

セッションの質を継続的に確認・向上させるため、熟練専門家によるスーパービジョンを定期的に受けています。

  
  

発達障害(ADHD・ASD)カウンセリング・検査の流れ

セッションは、以下のステップで進みます。ゴールに向けて短期集中で取り組むというよりも、あなたの日常生活に寄り添いながら、長期的に伴走するサポートです。

1

初回セッション(アセスメント)

現在の困りごと、生活・仕事・人間関係の状況、これまでの経緯をお聞きします。「どんな場面で困っているか」「どんな状況のときに生きやすいか」を一緒に整理することから始めます。

2

心理検査(必要に応じて)

特性をより客観的に把握するために、WAIS-IVやCARDID、AQなどの心理検査を実施します。検査は必須ではなく、ご本人のニーズや状況に応じてご提案します。検査結果は医療機関への提出用資料としてもまとめることができます。

3

特性の理解と整理

検査結果や初回からの対話をもとに、あなた固有の特性を整理します。「自分はどういう人間か」を客観的に理解することが、職場や家庭での対処法を考える出発点になります。

4

日常生活への応用

職場での困りごと、夫婦・パートナーとのコミュニケーション、二次障害として生じているうつや不安など、日常の具体的な課題に一緒に取り組みます。特性を「治す」のではなく、特性を踏まえた上でどう生きるかを一緒に考えていきます。

5

長期的な伴走

発達障害のサポートに、決まった終わりはありません。生活の変化(転職・結婚・育児など)に合わせて、その都度新しい課題に取り組みます。「調子がよいときは間隔を空ける」「困りごとが増えたときに集中的に取り組む」など、あなたのペースに合わせて柔軟に続けていきます。

セッション回数について:回数の目安は設けていません。短期間で区切るのではなく、人生のさまざまな局面で必要なときに頼れる専門家として、長くお付き合いさせていただきます。

よくある質問

Q1. カウンセリングと精神科・心療内科、どちらに行けばいいですか?

どちらか一方ではなく、併用をお勧めするケースが多いです。

精神科・心療内科では、発達障害の診断と、必要に応じた薬の処方が受けられます。一方、INSIGHTIAでは、特性理解と日常生活への応用を中心としたカウンセリングと、診断の補助となる心理検査を提供しています。

診断を行うのは医師のみです。INSIGHTIAでは診断は行っておりません。ただし、心理検査を実施し、結果をまとめた資料を医療機関にご提出いただくことができます。まずは現在の状況をお聞かせください。医療機関へのご紹介が必要な場合は、一緒に検討します。

Q2. 診断がなくてもカウンセリングを受けられますか?

はい、診断がなくてもお受けできます。

INSIGHTIAでは、「診断名があるかどうか」よりも「今どんな困りごとを抱えているか」を大切にしています。「もしかしてADHDかもしれない」「ASDの特性があるかもしれない」という段階でも、ぜひご相談ください。

セッションの中で特性の見立てを一緒に行い、診断が必要かどうかも含めてご提案します。カウンセリングを通じて自分の特性を理解することで、診断の有無にかかわらず、日常生活の生きやすさを高めることができます。

Q3. 検査だけ受けることはできますか?

はい、検査のみのご利用も可能です。

「診断を受けるために検査結果が必要」「自分の特性を客観的に把握したい」「医療機関に提出する資料を作りたい」といった目的での検査のみのご依頼もお受けしています。

ただし、検査結果のフィードバックセッションは必須としています。数値を渡すだけでなく、結果があなたの日常生活にどう関係しているかを一緒に整理することが、検査を受ける最も大切な目的だと考えているからです。検査のご希望がある方は、お問い合わせの際にその旨をお知らせください。

Q4. 大人になってから気づいた場合でも受けられますか?

はい、むしろそのような方が多くいらっしゃいます。

発達障害は子どものものというイメージがありますが、大人になってから、職場での困りごとや夫婦・パートナーとのすれ違いをきっかけに気づくケースは少なくありません。子どもの頃は周囲のサポートや本人の努力でなんとかなっていたものが、社会人になって環境が複雑になることで、はじめて困りごととして表面化することがあります。

「なぜ今まで気づかなかったのか」と自分を責める必要はありません。気づいたタイミングが、サポートを始めるタイミングです。何歳からでも、特性を理解し、生きやすさを高めていくことができます。

Q5. カウンセリングと薬物療法、どちらがよいですか?

どちらか一方ではなく、組み合わせることで効果が高まる場合が多いです。

ADHDに対しては、注意・集中や衝動性に働きかける薬が有効なケースがあります。薬によって症状が落ち着くことで、カウンセリングで取り組む特性理解や行動の工夫がより進めやすくなります。ASDに対しては、ASD特性そのものに直接効果のある薬はありませんが、二次障害として生じているうつや不安、睡眠の問題などに対して薬が役立つ場合があります。

薬の処方については、精神科・心療内科の医師が判断するものであり、INSIGHTIAでは処方を行っておりません。「薬を使うべきか迷っている」「薬と並行してカウンセリングを受けたい」といったご相談も、セッションの中で一緒に考えることができます。

Q6. オンラインでも受けられますか?

はい、対応しています。

INSIGHTIAでは、対面セッションに加え、オンラインでのカウンセリングも受け付けています。国内在住の方はもちろん、海外在住の方もご利用いただけます。

なお、心理検査については、一部の検査は対面での実施が必要です。オンラインでの実施が可能な検査については、お問い合わせの際にご確認ください。

Q7. 子どもでも受けられますか?

中学生以上の方を対象としています。

発達障害の特性は幼少期から現れますが、INSIGHTIAでは中学生以上の方を対象としています。中学生以上であれば、自分の困りごとをある程度言語化し、セッションに主体的に取り組むことが可能と判断しています。

小学生以下のお子さんについては、申し訳ございませんが現在対応しておりません。児童専門の医療機関や発達障害者支援センターへのご相談をお勧めします。

保護者の方からのご相談も受け付けています。「子どもの特性をどう理解すればよいか」「どこに相談すればよいか」といったご相談も歓迎しています。

また、在籍している学校のスクールカウンセラーとの連携も可能です。ご希望があれば、検査結果やご本人のご様子について、スクールカウンセラーと情報を共有することができます。学校と連携しながら、包括的なサポートを進めていきます。まずはお気軽にお問い合わせください。

Q8. 英語でのセッションは受けられますか?

はい、日本語・英語どちらでもセッションを受けていただけます。

INSIGHTIAでは、カウンセリングと心理検査の両方を、日本語と英語で提供しています。在日外国人の方、英語でのセッションを希望される日本人の方、どちらもお受けしています。初回のお問い合わせも、日本語・英語どちらでも構いません。お気軽にご連絡ください。

「もしかして」と思ったら、まずご相談ください。

発達障害の特性は、正しく理解することで、生きやすさを高めることができます。一人で抱え込まず、まずご相談ください。

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