強迫症(強迫性障害/OCD)は、「頭から離れない不安やこだわり(強迫観念)」と、それを打ち消すために繰り返す行動(強迫行為)」が特徴です。
たとえば、「ドアの鍵を閉めたか不安で何度も確認する」「手を洗わないと病気になるのではと感じ、何時間も手洗いを続ける」など、日常生活に支障をきたすほど繰り返してしまいます。
強迫行為をすると一時的に安心できますが、不安はすぐに戻り、さらに繰り返すことで悪循環が生じます。自分でも「やりすぎ」と感じてもやめられず、仕事や人間関係にも影響が出ることがあります。周囲には理解され辛く、孤立感を感じやすい疾患です。
症状によって悩まされたり日常生活を困難にしていたら、専門家の治療を受ける目安です。以下の様なことはありませんか?
◆ 日常生活や仕事、友人関係への影響
◆ 家族や周囲の人への影響
これらは強迫症・強迫性障害の方によくみられる症状です。気づいたら早めに専門家に相談しましょう。
治療方法には、薬物療法と認知行動療法(CBT)があります。
どちらも医学的なエビデンスのある治療方法です。
併用されることも多く、お薬で不安な気持ちを抑えて認知行動療法の課題に取り組みやすくします。
インサイティアでは、認知行動療法を提供しています。
医療機関のご紹介が必要な方はご相談ください。
お薬を飲むことに抵抗がある方は、認知行動療法のみに取り組むこともできます。
INSIGHTIAでは、強迫症への認知行動療法を行っています。
CBTは、「考え方」や「行動のクセ」に注目して、気持ちや生活のしんどさを軽くしていく治療法です。
その中でも、Ex/RP(暴露反応妨害法)は、強迫症にとても効果がある方法として、世界中で使われています。
あえて、「不安になること」に少しずつ向き合っていく練習です。
たとえば…
少し汚れていると感じる物に触れてみる
確認せずにカギを閉めたまま外出する
「もし事故を起こしていたら…」というイメージを頭の中で思い浮かべてみる
不安を落ち着かせるためにやっていた行動(たとえば手洗いや確認)を、あえてガマンしてやらないようにしていきます。
最初は不安が強くなりますが、その不安は少しずつ自然に下がっていくことを、実際に体験していきます。
この、暴露と反応妨害法を適切なタイミングと強度で行っていきます。
ドアノブに触ってみる
カギを1回だけ確認して外に出る
「本当に悪いことが起きたらどうしよう…」という心配な場面を、あえてイメージする
不安なシナリオを書き出して読み上げる
実際の状況と、想像の中の不安の両方に向き合うことで、「怖さに慣れる力」が少しずつついていきます。
Ex/RPは、最初は少し大変に感じるかもしれません。
でも、「避ける」ことから少しずつ離れて、「向き合う」ことに慣れていくと、不安がだんだん小さくなり、強迫行為も少なくなっていきます。
この治療では、あなたのペースを大切にしながら、安心できる形で進めていきます。
強迫症の認知行動療法はオンラインでも受けられます。
まずは、現在お困りの症状についてカウンセラーにお話しください。